2017年11月18日土曜日

[MMA]
マクレガー乱入騒動の追記。謝罪文を出したマクレガーだが、その中でゴダードの相手選手に対するレフェリングを責め、自分がかつてケージで死亡事故を見たから過剰反応をした云々という言い訳が書かれている。ダン・ハーディはこれは謝罪になっていないとして、謝罪の文句の中にクソを挟む「糞サンドイッチ」だと非難した
ルーク・トーマス(MMAFighting.com, SiriusXM)もハーディと同じように、これが全く謝罪になっていないと批判している。ゴダードの綴り(GodardではなくGoddard)も間違っており、おまけに、乱入した際のマクレガーがウォードに負けた選手(ジョン・レッドモンド)のことを全然構わず、座っている彼をむしろ押し倒していることも指摘。これでマクレガーに例外的な処置をするようなら、どこでも見られるような金持ちだけの優遇策と一緒であり、それは許されないこと等々を語っている。
ついでに。コルビー・コーヴィントンUFCファイトナイト119@サンパウロでデミアン・マイアを下した際に、ブラジル人に対して「filthy animals」と侮蔑したことはすでに色々ニュースになっている。シドニーでコーヴィントンに遭遇したファブリシオ・ヴェウドゥムがブーメランを投げつけ、結果訴えられてしまったようだが、ブーメランというのはアボリジニ由来なので、お土産か何かで手にしていたのだろうか。
コーヴィントンはプロモーションで言ったのか本気で言ったのか分からないが、まあ、どっちでも同じことだ。それにしても、彼はジョン・ジョーンズがブーメランを礼賛したことに対しては批判的である点、奇妙に感じる。「自分がケージ外の不特定多数に向けて差別発言をするのは構わないが、自分はそれに対する反応を選べる」と思っているのだとしたら、相当めでたい感性だと言わざるを得ないだろう。差別者は、自分が差別されることなど決してないと思っているのであれば、単なる日和見の多数派志向に過ぎない。

※以下さらに追記
ゴダードのフェイスブックの声明が記事になっているので、彼の言葉の最後の部分だけ試みに訳してみた。
「私は何年も以前からコナーを知っていたし、立ち合いもレフェリングもしてきた。彼の華々しい成功を支持しさえもしてきた。公に彼を褒め、他の人が彼に敵対した時には見解を示してきた。彼が今そうであるメガ・スターになる前から、彼が名声と財産を貯め込む前から知っていたー違いと言えば、私が彼を同じように尊敬し、その頃と何の違いもなしに彼を扱うということにある。
 MMAというスポーツはより大局的になり、私を本当に知っている人なら私の一番の関心がMMAというスポーツにあるということを強調するだろう。ダブリンを発つ土曜日の朝に言ったようにー私は誠実に、信念と基準をもってー何時でも、毎回、仕事をしてきた。」